言わずと知れた足立幸子さんの著書だ。今から29年前の1992年12月の講演録を元に編集された本で 今なお書店によっては平積みされているベストセラー。私が読んだのは1997年ごろ その後折りに触れて繰り返し読んだ座右の書のひとつ。
あるがままでいいのだという考えは深い。頭で考えるより直観で生きることを勧める。
「個にして全」という小題のなかに次のようなくだりがある。
・・これからは、この個人を越えた、全員つながった所の自分で生きていく時代なのです。・・・これからは《おおもと》が、主導権をとって生きていく時代なのです。・・・今までは肉体を持った自分だけが、本当の自分だと思っていたのですが、「奥に本当の自分がいるのではないか」と、この頃なんとなく感じておられる方もおられると思います。これからは本当の自分の情報に従って行動に移していきますと、宇宙と調和のとれた結果が出てきます。・・・
「本当の自分」って 一体何でしょう? 個人を超えた 大元とつながった自己 それは 「命そのもの」とか「魂」と言っていいと思う。足立さんのいう時代認識は 今日一層顕著になってきている。この小冊子には「波動を上げる3つの条件」をあげて 具体的なアドバイスが提起されている。自分のあり方 生き方 人間関係の見直しについて思うとき この本から学ぶところはつきない。
「すべては宇宙意識でひとつにつながっている」という感性を獲得できれば 真の共感・協働が実現できると思う。自立しながらサポートしあう対等の関係を築きたい。足立さんは「あるがまま」と「わがまま」は違うという。「本当の自分」を大切にし そこに重心を置いて思い・考え・行動するときは 「あるがまま」で正解だが 自我に重心を置いた場合は、わがままになってしまう。さて如何にして 自我を忘れるか 手なづけるか それが課題だ。 2021.11.18
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