先日面白い実験をした。やぶ蚊がいる野山でのこと。あの白と黒のまだら模様の足を持つやぶ蚊を相手にした。
引き受け氣功の藤谷師から聞いた話:「蚊は悪い血を吸ってくれるので ありがとうって吸わせるとかゆくもないし 腫れたりもしない」・・・
うーんホントウかなあ??? と疑っていた。そしてついに勇気を出して実験してみた。やぶ蚊にかまれるとひどく腫れて かゆいというより痛いくらいの相手だ。実験にはもってこいだ。
私の腕に1匹のやぶ蚊がとまった。最初は警戒しているようですぐには針を刺してこない。「どこに刺そうかな?」と毛穴をさがしている。そしてやおらブスッときた。じわじわゆっくりと刺してくる。その感触が私によく伝わる。2分くらいはほとんど吸われない。いよいよ安心してか 針を全部刺してきた。そして一気に吸い上げてきた。蚊のお腹がみるみるうちに私の血で膨れ上がった。まだ吸うのかなあと見つめていると さらにぐっと吸ってきた。お腹はパンパンに膨れ上がっていた。そして彼(彼女?)は満タンのガソリンをつんでヨタヨタと飛び去った。
この間約4分間。とても長く感じた。私はその間 「悪い血を吸ってくれてありがとう。たくさん吸ってね」と小声で唱え続けた。蚊が飛び去った後じっくりとその部分を観察した。驚いた!! まったくかゆくないばかりか 腫れてもいない! 要するに血液の凝固を防ぐための毒を入れられなかったのだ。
「ありがとう!」という感謝のコトバによるポジティブな感情が筋肉の緊張をやわらげ やぶ蚊の存在を認め 受け入れたのでやぶ蚊はストレスを感じることなく リラックスして食事を続けられた。だから毒を入れる必要がなかった というわけだ。もし、私が「アッ 蚊だ!」と言って 通常の反応をしたら 私の皮膚が緊張して硬直し 蚊の針(口)が抜けにくくなってしまうので 蚊はその皮膚の緊張をいち早く読み取って 毒をサッと入れてしまう。
これは面白い学び 気づきにつながる。 一般的には害虫や病原菌やウイルスは我々人間からすると いやな存在で気持ち悪かったり 害を与える存在 敵である。しかし、内実は違うかも知れない。
「神様は必要のないものを造らず」という。だれもが嫌うゴキブリややぶ蚊は 何かを気付かせるために存在しているのかも知れない。この問題についても 藤谷師は触れていて「鬼は内、福は外!」(いやなものを受け入れ、良いものは他にさしあげる利他心)とおっしゃる。その合理性は タライの法則といわれ タライの中でいやだと言って 水を押しのけると回り回って自分に波が来る。逆にいやなものを受け入れ自分に引き寄せると 波は外へと回り流れ去る。というタライの中での作用・反作用の法則がある。このタライを宇宙とみなす。そうしたお考えだ。これは真理ではないか!
いわゆる自己保存のための排他性 それは個別の生体を守るためには必要なのかも知れない。しかし人間レベルになると次なる進化のプロセスで神を目指すのであるから 統合・調和の感覚・感情・思考・行動を形成していく必要がある。そのベースは存在物への崇敬や愛ではないか。
「ゴキブリを敬い、愛せ! やぶ蚊を敬い、愛せ!」というのが正しいのだろう。他者の存在 あらゆる存在の必要性を認め 受け入れ 愛するという考え方 スタンスに立てば 関係性が変わる(やぶ蚊は毒を入れなかった)。ゴキブリもひょっとしたら 深夜手当ても無く夜中に掃除してくれているのかも知れない?!
その後、同じ場所で同じ実験を4回した。まったく同じ結果であった。排他性を越えて すべての存在を認め受け入れることによって 統合・調和が実現できるのだ。あなたも是非一度 やぶ蚊実験してみませんか!!! 2021.11.19
Comments